Kiponつわりに備える「低血糖ケア」【シリーズ:つわりを研究する】 今回のテーマは「低血糖ケア」。筆者が所属している分子栄養学研究会での研究や書籍等から、「低血糖症状になりやすいこと」がつわり原因の1つだと私は考えています。 低血糖とは?ここでいう低血糖とは、「機能性低血糖」のことを指します。機能性低血糖とは糖尿病やインスリンの治療をしていないのに、低血糖の症状が現れることです。主な症状は以下のとおりです。・吐き気・イライラ・急な眠気・集中力低下・消化不良・冷や汗・手の震え・動悸などがあります。 妊娠と低血糖の関係妊娠時は、たくさん産生されるホルモンの関係で、糖を血液から細胞の中に移すホルモン「インスリン」が作用しにくくなり、 血液中の糖(血糖値)が不安定になりやすい時期です。たとえば、「食べづわり」の方の場合、食べると吐き気が治まるのは、体の血糖値が上がるためだと考えられます。ただ血糖値が不安定な時期に、いきなり血糖値の上がるもの(甘いもの)を摂ってしまうと、血糖値が急上昇します。そして、血糖値の急上昇は体にとって危険なため、直ちに血糖値を下げるホルモンが分泌され、結果血糖値は急降下し吐き気につながります。また、血糖値が下がりすぎると血糖値をあげようとアドレナリンなどのホルモンがたくさん出てきます。このアドレナリンなどのホルモンは、イライラ・緊張・不安をもたらすので、突然のイライラや涙など感情の起伏や、睡眠の質の低下、体力の低下、胃腸の不良と悪循環を引き起こすことも考えられます。 ストレス=低血糖になりやすい低血糖になりやすい人は以下の共通点が挙げられます。・胃腸環境が悪い・筋肉量が少ない・肝臓の機能低下・ストレスを感じることが多い などこの章では、ストレスがなぜ低血糖になりやすいかをお伝えします。血液中の糖(血糖値)の調整に一役かっているのが「コルチゾール」というホルモン。このホルモンは、「副腎」から分泌されているのですが、 「ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスをコントロールしてくれる縁の下の力持ちなのです。 ただ、ストレス社会といわれる現代で、コルチゾールを産出しすぎてしまったり、それが長期間続くことで機能が衰えてしまうケースがあります。コルチゾールは、【脳下垂体➡視床下部➡副腎】というルートを通り分泌されるのですが、このルートが疲弊してしまい(副腎疲労と言います)うまくコルチゾールを出すことができなくなってしまうのです。コルチゾールが分泌されにくくなった体はストレスの影響をもろに受けるだけでなく、血糖の調整がうまく行われなくなり、低血糖症状を引き起こしやすくなります。 「ストレスケア」も大事なつわりの備えです。今まさにストレスを抱えておられる方は、自分自身の母親になった気持ちで自分の状態を受け入れてあげましょう。周囲の人は話を聞いてあげるだけでもケアにつながります。 いろいろできる!低血糖セルフケアストレスケアの他に日常生活で実践できる低血糖ケアをいくつかご紹介します。・甘いものを減らす(特に白砂糖・ブドウ糖果糖液糖・三温糖など) ・早食いをしない・よく噛んで食べる ・食べる順番に気を付ける(タンパク質や野菜などから先に食べる)・小麦製品を控える また、少し補食をとる (朝とお昼の間・おやつ時間・夕食の支度前、就寝前に)こともおすすめです。補食とは、通常の食生活では不足してしまう栄養を補うための軽食のことで、小さいおにぎりやナッツ類などです。砂糖が含まれる食品は避け、できるだけ食材からとれる自然な糖質をとると血糖値が緩やかに上がるのでおすすめです。また、補食は普段の食事で不足しやすい栄養素を補うチャンスですので、ご自身の食生活と向き合って適切な食品を見つけられると良いですね。 また、ビタミンCはコルチゾールの合成に欠かせない栄養素です。低血糖ケアと併せてビタミンCの摂取も意識できるとよいでしょう。 つわりの原因が低血糖であるとはいえませんが妊娠中は低血糖になりやすく、低血糖が吐き気などの症状を起こすことは確かです。低血糖に注意することは「つわりの備え」にもつながると考えていただいてよいと思います。低血糖は日常のささいな習慣から予防改善が期待できます。できるところから少しずつ改善していきましょう。少しでも皆様のつわりが改善し、これからの妊娠生活にハッピーが増えていくことを願っています。 出典:https://www.lukesashiya.com/blog/2015/10/post-238.html 出典:https://vitaminj.tokyo/archives/1082 出典:https://miyazawaclinic.net/hypglycemia/prone-to-hypoglycemia/ 出典:https://miyazawaclinic.net/hypglycemia/stress-care/ 出典:https://miyazawaclinic.net/food/low-blood-sugar-diet/
今回のテーマは「低血糖ケア」。筆者が所属している分子栄養学研究会での研究や書籍等から、「低血糖症状になりやすいこと」がつわり原因の1つだと私は考えています。 低血糖とは?ここでいう低血糖とは、「機能性低血糖」のことを指します。機能性低血糖とは糖尿病やインスリンの治療をしていないのに、低血糖の症状が現れることです。主な症状は以下のとおりです。・吐き気・イライラ・急な眠気・集中力低下・消化不良・冷や汗・手の震え・動悸などがあります。 妊娠と低血糖の関係妊娠時は、たくさん産生されるホルモンの関係で、糖を血液から細胞の中に移すホルモン「インスリン」が作用しにくくなり、 血液中の糖(血糖値)が不安定になりやすい時期です。たとえば、「食べづわり」の方の場合、食べると吐き気が治まるのは、体の血糖値が上がるためだと考えられます。ただ血糖値が不安定な時期に、いきなり血糖値の上がるもの(甘いもの)を摂ってしまうと、血糖値が急上昇します。そして、血糖値の急上昇は体にとって危険なため、直ちに血糖値を下げるホルモンが分泌され、結果血糖値は急降下し吐き気につながります。また、血糖値が下がりすぎると血糖値をあげようとアドレナリンなどのホルモンがたくさん出てきます。このアドレナリンなどのホルモンは、イライラ・緊張・不安をもたらすので、突然のイライラや涙など感情の起伏や、睡眠の質の低下、体力の低下、胃腸の不良と悪循環を引き起こすことも考えられます。 ストレス=低血糖になりやすい低血糖になりやすい人は以下の共通点が挙げられます。・胃腸環境が悪い・筋肉量が少ない・肝臓の機能低下・ストレスを感じることが多い などこの章では、ストレスがなぜ低血糖になりやすいかをお伝えします。血液中の糖(血糖値)の調整に一役かっているのが「コルチゾール」というホルモン。このホルモンは、「副腎」から分泌されているのですが、 「ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスをコントロールしてくれる縁の下の力持ちなのです。 ただ、ストレス社会といわれる現代で、コルチゾールを産出しすぎてしまったり、それが長期間続くことで機能が衰えてしまうケースがあります。コルチゾールは、【脳下垂体➡視床下部➡副腎】というルートを通り分泌されるのですが、このルートが疲弊してしまい(副腎疲労と言います)うまくコルチゾールを出すことができなくなってしまうのです。コルチゾールが分泌されにくくなった体はストレスの影響をもろに受けるだけでなく、血糖の調整がうまく行われなくなり、低血糖症状を引き起こしやすくなります。 「ストレスケア」も大事なつわりの備えです。今まさにストレスを抱えておられる方は、自分自身の母親になった気持ちで自分の状態を受け入れてあげましょう。周囲の人は話を聞いてあげるだけでもケアにつながります。 いろいろできる!低血糖セルフケアストレスケアの他に日常生活で実践できる低血糖ケアをいくつかご紹介します。・甘いものを減らす(特に白砂糖・ブドウ糖果糖液糖・三温糖など) ・早食いをしない・よく噛んで食べる ・食べる順番に気を付ける(タンパク質や野菜などから先に食べる)・小麦製品を控える また、少し補食をとる (朝とお昼の間・おやつ時間・夕食の支度前、就寝前に)こともおすすめです。補食とは、通常の食生活では不足してしまう栄養を補うための軽食のことで、小さいおにぎりやナッツ類などです。砂糖が含まれる食品は避け、できるだけ食材からとれる自然な糖質をとると血糖値が緩やかに上がるのでおすすめです。また、補食は普段の食事で不足しやすい栄養素を補うチャンスですので、ご自身の食生活と向き合って適切な食品を見つけられると良いですね。 また、ビタミンCはコルチゾールの合成に欠かせない栄養素です。低血糖ケアと併せてビタミンCの摂取も意識できるとよいでしょう。 つわりの原因が低血糖であるとはいえませんが妊娠中は低血糖になりやすく、低血糖が吐き気などの症状を起こすことは確かです。低血糖に注意することは「つわりの備え」にもつながると考えていただいてよいと思います。低血糖は日常のささいな習慣から予防改善が期待できます。できるところから少しずつ改善していきましょう。少しでも皆様のつわりが改善し、これからの妊娠生活にハッピーが増えていくことを願っています。 出典:https://www.lukesashiya.com/blog/2015/10/post-238.html 出典:https://vitaminj.tokyo/archives/1082 出典:https://miyazawaclinic.net/hypglycemia/prone-to-hypoglycemia/ 出典:https://miyazawaclinic.net/hypglycemia/stress-care/ 出典:https://miyazawaclinic.net/food/low-blood-sugar-diet/
そういうことだったのですね😭!
2人妊娠を経験していますが、
悪阻中、食べるものが大体あまい物ばかり!
そしてその場では何だか楽には一瞬なりますが
またひどくなるを繰り返し…
甘い物をたべすぎることにより悪循環で、
誰もこういったことは、教えてくれないし
好きな物たべてね!って言われるだけだから
負のスパイラルですね💀✊
学びになりました。次の妊娠に備えて
今から食事を気をつけておきます🌱